サッカー:日本、0−1で北朝鮮に敗れる 東アジア選手権

サッカーの日本、中国、韓国、北朝鮮の4カ国代表が争う第2回東アジア選手権が31日、当地で開幕し、日本はワールドカップ(W杯)ドイツ大会アジア最終予選で同組の北朝鮮に0−1で敗れ、初優勝に向けて苦しいスタートとなった。国内組で挑んだ日本は前半27分に先制を許し、北朝鮮の粘り強い守りを崩せなかった。北朝鮮とは今年3回目の対戦で、敗戦は90年7月31日以来、15年ぶり。通算成績は日本の6勝5敗3分けとなった。開幕戦の韓国・中国は1−1で引き分けた。日本は8月3日、中国と対戦する。

女子の第1回東アジア大会は8月1日に開幕して、日本は同日、北朝鮮と対戦する。両大会とも1回戦総当たりで優勝を争い、男女の成績を合計して総合優勝も決める。

 〇北朝鮮1−0日本●

立ち上がりから動きの鈍い日本を突いた北朝鮮が前半27分に先制した。小笠原、中沢が自陣ゴール前で立て続けにクリアミス。こぼれ球を拾ったキム・チョルホが中央のキム・ミョンチョルにつなぎ、キム・ヨンジュンが豪快に決めた。日本は後半に攻撃的な4バックに変更。田中達、巻の新戦力も投入して、攻め立てたが、ゴール前の守りを固めた北朝鮮を崩せず、得点を奪うことはできなかった。

 ▽日本・ジーコ監督 出だしからうちらしくない試合だった。田中達の速さと巻の高さの両面から狙っていたが、北朝鮮に引いて守られ、マークをしっかりやられた。次は相手の力以上にこちらもいいサッカーをしないと。

 [試合経過]

北朝鮮が前半27分に先制。小笠原、中沢が自陣ゴール前で立て続けにクリアミス。こぼれ球を拾ったキム・チョルホが中央のキム・ミョンチョルにつなぎ、後方から走りこんだキム・ヨンジュンが決めた。日本はW杯予選を含め、今年の対戦3試合目で初めて北朝鮮に先制を許した。

立ち上がりから北朝鮮が球際に厳しく、動きの鈍い日本を押し気味に展開。日本は前半終了間際に攻勢に出たが、粘り強い守りに阻まれ、前半は無得点に終わった。

日本は後半立ち上がりから田中誠に代えて、本山(鹿島)を投入。攻撃的な4バックの布陣に変更した。

引き気味に1点を守りに入った北朝鮮に対して、日本はボールを支配して攻めた。19分に加地の右サイドクロスを本山が頭で合わせたがゴール左へそれた。後半22分に日本は玉田に代えて、田中達(浦和)を投入した。さらに後半32分には、遠藤に代わって巻(千葉)を送り、攻めを厚くした。最後は宮本、中沢ら最終ラインも攻め上がったがゴールを割ることはできず、無得点で敗れた。

 ◇攻守に落第点

「勝ちながら、内容も重視する」。ジーコ監督が大会前に語った意気込みから考えれば、この日は結果も内容も落第点だろう。蒸し暑い気候、地元サポーターに囲まれたアウエーの雰囲気。理由はいくらでも指摘できるが、日本のぎこちなさは最後まで晴れなかった。ジーコ監督も「うちらしくないサッカーだった」と渋い表情だった。

前半27分だった。中沢の不用意なクリアボールをペナルティーエリア近くで拾われた。中央に運ばれたボールはキム・ヨンジュンの力強いキックを受け、日本のゴールに飛び込んだ。

攻撃面でもつながりを欠いた。「前半10〜20分までに点が取れれば」という試合前の三都主の目論見どころか、90分間、北朝鮮のゴールをこじ開けられなかった。

国内合宿初日、所属チームの国際親善試合などが理由で、メンバーのうち3分の1がチームに合流しなかった。その後も出たり入ったりが続き、選手全員がそろったのは試合前日。だからといって、欧州や南米の強豪に匹敵する世界水準のチームを目指すのなら、全体での練習不足を言い訳にはできない。

「この敗戦を引きずらないようにしたい。頭を切り替えて、本当の意味での日本の力を示したい」とジーコ監督。W杯出場国が、このまま引き下がるわけにはいかない。

○…15年ぶりに日本に勝ち、W杯予選での連敗の雪辱を果たした北朝鮮は、今大会から指揮を執ったキム・ミョンソン監督を胴上げする喜びぶり。新監督も「試合中に興奮してしまった」とうれしそうだった。スタンドには南北統一を願う「統一旗」が掲げられ、韓国サポーターは北朝鮮に熱い声援を送った。6月にバンコクで行なわれたW杯アジア最終予選とは大幅に若返ったメンバーは大声援を背に持ち前の強い精神力で日本の終盤の猛攻撃をしのいだ。キム監督も「懸命に応援してくれた韓国のファンに感謝したい」と話した。

○…北朝鮮戦では2試合連続でゴールを決めていた大黒だが、この試合は不発に終わった。相手も研究済みで、厳しいマークがつき、フリーとなる場面が少なかった。交代出場と、常に得点が求められる先発では重圧がまったく違う。「それでも得点をとらなければいけない」と大黒自身が話す通り、この状況で結果を出さなければ代表FWの定位置争いでは生き残ることができない。

○…今回の大会で日本代表に初招集された田中達と巻が、後半途中から国際Aマッチデビューを果たした。田中達は後半41分には持ち味のドリブル突破で右サイドからシュートを放ったが、GKの正面を突いた。「ああいう場面を決めなければならない」と言葉少な。巻は長身を生かして、前線の基点にはなったものの、こちらもゴールを割ることができずに「期待に応えられず残念。代表の試合だから勝たなければいけない」と悔しそうな表情を浮かべた。

見ててイライラした試合展開でしたよ…
とにかく縦パスがとられすぎでしたし、カウンターを受けすぎだし、高さを活かしきれてなかったし、と挙げればキリがないです…
拙攻拙守で自滅したかのように思われます…
ただ収穫としては、田中達也のあのシュートですかね。あれはかなりの武器になるかと思いますよ☆
次戦は阿部勇樹に出て欲しいかもw
( ̄▽ ̄;