横浜:クルーンがプロ野球最速の161キロ 阪神戦


横浜のマーク・クルーン投手(32)が19日の阪神戦(甲子園)でプロ野球最速となる時速161キロ(球場スコアボード表示)を計測した。十二回1死一塁、赤星に投じた6球目。ファウルとなったが、自身が今季マークしたプロ野球記録の159キロを更新し、日本球界で初めて160キロ台に達した。クルーンは続く鳥谷の初球も160キロを計測。これもファウルとなった。

各球場のスピードガンで計測される投手の球速は、プロ野球の公認記録ではないが、日本人投手では五十嵐亮太(ヤクルト)らの158キロが最高。

クルーンは米大リーグ・ロッキーズから、今季横浜に入団。メジャーでは通算26試合の登板で0勝2敗。不振の佐々木に代わって、5月から抑え役に定着した。

 ◇球速158キロ以上達成者◇

      氏名   球団  達成日     球場

161キロ クルーン(横浜)05年7月19日 甲子園

158キロ 伊良部秀輝(ロッテ)93年5月3日 西武

      山口和男オリックス)02年7月29日 GS神戸

      五十嵐亮太(ヤクルト)04年6月3日 甲子園

      ※初計測時のみ。チーム名は当時の所属

 ◇どよめきに包まれたスタンド

4万5474人の甲子園の大観衆が、球史に残る球の目撃者になった。

延長十二回1死一塁、赤星に投じた6球目だった。球速に押された力のないファウルが、三塁側スタンドに消える。この時、バックスクリーンには「161キロ」という表示が浮かび上がっていた。日本最速記録。事の重大さに気付いたスタンドは、どよめきに包まれ始める。

その2球後。ざわめきが収まらない中、鳥谷に投じた1球目にスピードガンは「160キロ」を表示。そのスピードがフロックでなかったことを証明した。

熱い気持ちと冷静な心が、記録を後押しした。熱い気持ちを生んだのは「点を与えたら負けだったから」と振り返った試合展開。それでいながら心の一部は冷えていた。「足場が悪かったから、変な所に足を着かないように気を付けた。記録? 意識しなかったよ」

同じ打席で150キロの速球を空振りしている赤星の感想は「50と61とでは、明らかに差があった。ファウルにするのが精いっぱいでした」。150キロが、まるでチェンジアップのように感じられる。クルーンのすごみを感じさせる一言だった。

試合後のクルーンは、いたって冷静なもの。「記念のボールが欲しかったけれど、スタンドに入ったんじゃあ仕方ないね」。そして、次の目標を聞かれると「チームに勝利をもたらすことさ。スピードはあれがいっぱいいっぱい。ぼくもスーパーマンじゃないしね」。数字は、あくまでファンのためのもの。自分の仕事に徹するスタンスの延長線上に、偉業が待っていた。

おぉ、ついに球界最高記録更新となる161キロがでてしまったのか〜☆
それにしても、クルーンってジェントルメンですね。こういう謙虚さがあってこその偉業達成なんだと思います!!
ヽ(´▽`)ノ