米大リーグ:野茂、日米通算200勝 寡黙に戦い、尊敬と共感

 【セントピーターズバーグ(米フロリダ州高橋秀明】プロ16年目、通算454試合目の登板で金字塔を打ち立てた。15日に古巣のブルワーズ戦で日米通算200勝を挙げたデビルレイズ野茂英雄投手(36)。何度も戦力外通告を受けながら、必要とされる球団を探し続けた。今、野茂投手の周囲にかつての熱狂はないが、日本人大リーガーの先駆者としての存在感を示した。

 九回、ブルワーズの攻撃が2死を迎えると、8881人の観客は総立ちとなった。最後の打者が右飛に倒れた瞬間、スコアボードに「OMEDETO HIDEO NOMO」の文字が浮かんだ。先発で起用し続けたピネラ監督は「彼のことを誇りに思う。先頭打者本塁打の後、落ち着いてよく投げた。シャンパンはないが、ビールで乾杯したい」とたたえた。

 野茂投手は右肩の手術をして臨んだ昨年、4勝どまり。オフにドジャースを離れ、デビルレイズと交わした契約の年俸は80万ドル(約8700万円)。前年の10分の1以下になった。

 ア・リーグ東地区最下位のチームにとって、野茂投手の200勝は数少ない明るい話題だ。シフ・ウィッティングさん(43)は「野茂は感情を表に出さず、口数も少ないが、投球で語りかけてくる。若いデビルレイズには、彼のようなプロフェッショナルが必要なんだ」と語る。

 同僚より早く球場入りし、黙々とストレッチに励んでいる野茂投手。36歳という年齢と闘う姿は、生身の人間としての共感も集めている。デビルレイズホルヘ・カントゥ内野手(23)は「彼は今でもすごい投手さ。だって、ここ(大リーグ)にいるんだから。ぼくたちは彼のことを心から尊敬している」と話している。

 ◇巨人・長嶋茂雄終身名誉監督

 野茂投手は日本と米国で数々の記録を作るとともに、日本の野球とメジャーの距離を近づけてくれました。それは200勝の数字以上に大きな功績ではないでしょうか。まだまだチャレンジ魂を持ち続けて戦ってください。

 ◇オリックスマック鈴木投手

 本当に簡単にできるようなことじゃないので、とにかくすごい。すごいの一言です。

 ◇ホワイトソックス・高津投手

 彼とは同い年だが、長年やってきて、ここまでくるのは本当に難しいことだったと思う。同じ投手として尊敬という言葉以外に見つかりません。

やっと野茂が200勝ですか。リーチをかけてからが長かったなぁ…w
にしても日本人メジャーリーガーのパイオニアが打ち立てたこの金字塔は、大変素晴らしいものだと思います☆
イチロー,野茂ときたら、お次はゴジラ松井ですかねw
( ̄▽ ̄;