大リーグ:松井秀、日米通算400本塁打 21号放つ


米大リーグ、ヤンキース松井秀喜は7日、当地でのデビルレイズ戦に2番・中堅で先発出場し、四回の第2打席で21号ソロを右越えに放ち、日米通算400本塁打を達成した。松井秀本塁打は8月23日のブルージェイズ戦以来14試合ぶり。

松井秀のプロ初本塁打は石川・星稜高から巨人入りした93年5月、ヤクルトの高津(現メッツ)から。日本では02年までの10年間で3度の本塁打王を獲得するなど332本塁打を放っている。大リーグでは3シーズン目で通算68本塁打となった。試合は松井秀の3打点の活躍もあり、ヤンキースが5−4で逆転勝ち。

マリナーズイチローはアスレチックス戦で一回に二塁打を放ち、3打数1安打。チームは7−8で敗れた。メッツの松井稼は2番・二塁でブレーブス戦に先発し、内野安打2本をマーク。3−2で迎えた十回裏、無死満塁で高津臣吾が登板したが、2死後に逆転サヨナラ安打を喫し、3−4で敗れた。カージナルス田口壮カブス戦に6番・左翼で出場し、2安打。チームは1−2で敗れた。ホワイトソックス井口資仁はロイヤルズ戦で先発を外れた。

 ▽松井秀 完ぺきな当たり。(400号は)長い間出なかったので良かったが、数字は意識しておらず、感慨はない。これからも増えるように頑張りたい。

 ◇松井秀、不甲斐ないチームをバットで引っ張る

日米通算400号本塁打は、低い弾道で観客席へ飛び込んだ。デビルレイズの右腕ウェクターが投げた143キロの甘い直球。松井秀は喜びを表に現さず、静かにダイヤモンドを一周した。

東地区の首位レッドソックスとの差は4・0に開いた。「勝ち続けるしかない」と逆転優勝に向けて言い続けているが、この日もチームは一回に四球と失策が絡んで4失点。打線も四回1死まで一人の走者も出せない。そんな場面で、松井秀が不甲斐ないチームをバットで引っ張った。

日本通算332本塁打、メジャー通算68本塁打。二つの数字は松井秀にとって異質のものだ。だから日米通算400号について「あまり意識しないかな。違うところでやっているから」。メジャーに飛び込んだ時に「巨人の4番打者、松井秀喜」は捨てたという意識が合算を拒んでいる。

日米の先人では、868本の王貞治、755本のハンク・アーロン本塁打記録のトップに君臨している。しかし今の松井の存在価値は数字では計れない。より険しい世界で生き残るために、本塁打を狙うことを捨て、2番打者として、その日できることに没頭している。

3点を追う六回無死二、三塁の得点機で迎えた次の打席では、低く強い打球を心掛けて右翼線に2点適時打。400号に浮かれないコンパクトなスイングが、いまの松井秀らしい。

いやー、日本を代表するスラッガーがやってくれましたね☆
でもこれは通過点ですよね。キヨさんも500号を打ったときに『1つの通過点』といっていたように…
これからもこだわることなく、自分らしく頑張ってほしいです!
そして自分も『らしく』生きていかなければって思います!!
(にしこり